高校生となった佐野湊だったが、目付きの悪さやツンツンとした髪質から周囲の生徒に恐れられてしまい、入学してからというものクラスのみんなに馴染めなかった。
 ぼっちの生活は想像以上に辛く、入学から一ヶ月程で耐えられなくなり、保健室登校を始めることとなった。

 保健室登校にも段々と慣れてきたある日。いつもお世話になっている保健室の先生から、今日から保健室ではなく屋上に登校することを勧められた。
 言われた通りに屋上へと足を踏み入れてみると、そこには大きなテントが張ってあり、その横には延々と空を眺める銀髪美少女が座っていた。
 同じ制服を着ているのに、風になびく銀髪やそこから覗く綺麗な横顔に目を奪われる。どうやって話し掛けようかと思いながらも、銀髪美少女に空を見ていた理由を問いかけてみると、無表情ながらも整った顔をこちらへと向けて口を開いた。

「空は同じ形を作らないから、ずっと見てても飽きない」

その瞬間から、俺の灰色だと思っていた高校生活に色がついた。

※このお話は最初の十話まで一日二話ずつ公開する予定です。

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ジャンル

恋愛

作家

桐山一茶

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最終更新日

2021年12月06日 19時10分

掲載日

2021年09月26日 18時35分

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