夏の京都。笹原匠の目の前で雷が落ちた。落雷のショックで匠の前世の記憶が甦った。
日下部彬、平安貴族。内大臣家の三男。二十歳で病死とされているが真相は実兄により殺害。恨みの鬼〖多魂〗へと姿を変えて実兄に復讐を果たした。
記憶以外にも異形であった時の能力が匠の身体に備わっていて、霊や妖が見えるようになってしまった。
妙なきっかけで知り合った藤原政信とも前世からの繋がりがあり、良い理解者として出来るだけ一緒に過ごすようになる。
陰陽師である政信が不吉な予見をしたのだ。
(※掲載サイトで削除されている場合こちらから申請ください。)
文字数
64,552
評価pt
12
最終更新日
2023年05月26日 14時28分
掲載日
2023年05月15日 13時28分
この作家の更新小説
-
マスターの酒 鈴音あき
僕は七年ぶりに懐かしい駅に降り立ち、学生時代によく通っていたバーにやってきた。いつも微笑み迎えてくれていた中年のマスターはもういなかった。
-
猫と兎と鼠 鈴音あき
猫と兎と鼠のすれ違い
-
龍神様はムべの香りがお好き 鈴音あき
いつの間にか存在していた龍。その存在は何のために生まれたのか、誰も知らなくて良いのだ。