朝起きて、テレビをつけると親が都市伝説系統を紹介する番組を流していた。何かの誘拐事件の噂らしい。同じぐらいの年代だったため気をつけないとなと肝に銘じる。朝ご飯を食べ終え、空手の稽古の荷物を持ち玄関に足を運ぶ。
 玄関の靴棚の上にはたくさんのトロフィーが置かれている。「全国空手大会 市ヶ谷 宏瀬 優勝」と…それ以外でも数々の大会で結果を残した形跡がある。「はぁ」とため息をつき、「行ってきます」と声を出す。だが、返事は帰ってこない。
 稽古場への道中、ふと誘拐事件の事を思い出す。すると、辺りに轟音が鳴り響き目の前に強めの光が目を覆った。
目を開けるとそこは異世界だった、そう聞いて舞い上がる人もいるだろう…だが彼は舞い上がるどころか失望した。何故なら…そこは見るに耐えない悲惨なものだったから。

リンク切れ申請
(※掲載サイトで削除されている場合こちらから申請ください。)

ジャンル

ファンタジー

作家

自然の輪廻

キーワード
ブックマーク登録

1

文字数

6,699

評価pt

2

最終更新日

2023年05月31日 13時02分

掲載日

2023年05月26日 13時00分

この作家の更新小説