女の子が酷い目に遭ってもめげずに頑張るお話です。

 人の世とは似て非なる別世界、ただ団地と形容される異様の建造物群は、日々悪意を込めた増改築を繰り返し、人のみならず異形の入居者を招き入れては混沌を極めていた。

【第1号棟】

 ランドセルを背負った少女、小夜は数少ない人間住民の中では古参である。ゾンビや悪霊、下級の妖魔の類であれば、タイマンで何とか勝てるくらいの実力と経験は持っており、邪神や幻獣、知恵を持つ悪魔といった格上相手にも、生き延びるだけの渋とさとあざとさを備えていた。

 ある日、人語を介し黒光りする6本足の名を伏せられし者に、団地から退去できる間欠泉の存在を知らされた小夜は、団地から元の世界への帰還を目的とする自治会、帰宅部に所属する考古学教授スティーブ、軍人ボブ、シスターエルと共に間欠泉を探す為の遠征へ出掛ける。

 ロクな手掛かりもない中、シスターは拐われ港でドラゴンと戦闘、ボブは地下で人魚とイチャコラ、教授はダムを崩す計略を練り、小夜は豪華客船で新しい入居者を助けて上げる。

 やがて間欠泉を巡る一件は団地の支配階級の一角、名状しがたい触手の異形、ダゴンとの抗争へ発展して行く………

【第2号棟】

 団地に招かれる入居者は人間だけに留まらない。エルフの審問官、ゴブリンの巫女、オークの姫騎士、ダークエルフの呪術士、ドワーフの工匠、鬼の忍、獣人のシャーマンが、一挙に一堂を会せば、新たな自治会、異世界勢が形成される。

 時を同じくして、ダゴンの壊滅に色めき立つ団地の支配階級住民は、空いた居住区の支配権を奪うべく、それぞれに策略を巡らせ始めていた。

 まず、抜きん出たのは、ダムの決壊によって暴かれた墓より現れし、亡者の軍勢を味方につけた団地アイドル、ネクロマンスヴァンパイアのソヒィちゃん。

 強大な個を圧倒する絶対的な物量を前に、他の住民達は一時休戦、帰宅部勢、異世界勢、団地勢、更には人間辞めてるガチ勢の面々も加わり、種族の垣根を越えた仮初めの自治会、共同戦線が生まれた。

 カクヨムでも読めます。

 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

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文字数

171,152

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92

最終更新日

2021年08月30日 01時40分

掲載日

2020年03月01日 23時28分

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