数々の魔王軍幹部達を撃破してきた勇者ラルフとその仲間達。
 中でもパーティーのアタッカーを務める戦士ジェイクと勇者ラルフのタッグは大陸中にその名が轟く程であった。
 しかし、魔王との対決を目前に控えながら、ラルフは相棒とも呼べるジェイクにパーティーから抜けるように告げる。
 ラルフの傲慢な態度が、他のメンバーに良くない影響を与えるからだという理由からだった。
 納得のいかないジェイクとラルフは口論になるも、メンバーの回復役であったエレオノールとラルフが恋仲にあると知り、ジェイクは自分の事が邪魔になったのだと怒り狂いパーティーを出て行った。

 それから30年。

 ジェイクは碌な定職にもつかず、日雇いの仕事で口に糊する毎日を送っていた。
 かつての栄光は影をひそめ、すっかりと落ちぶれたジェイク。数少ない仕事も短気が原因で、クライアントと口論になり報酬を貰えないこともしばしば。
 そんな中、知り合いから紹介された仕事。それは、王立騎士高等学校の用務員兼治安維持という内容の仕事であった。
 面接当日、碌な職歴もないジェイクは採用してもらえるか疑問であったが、意外にもあっさり採用が決まってしまった。

 翌日にも勤務することができるかと聞かれ、快諾するも当日学校に行くとジェイクも予想だにしていなかった事実が。
 なんと勤務することになった学校の校長は、かつてジェイクをパーティーから追放したラルフだった。

 しかしそこは、王立学校でありながら、生徒達が数々の不祥事を起こす問題校であった。
 様々なトラブルの絶えない学校に、ラルフはなんの対策を打つこともできず、諦めすら漂う雰囲気。
 そんな状況を打開しようと、今回の面接が仕組まれたものであったとジェイクは知ることになる。

 初めは、ラルフの学校のことなど知ったことではないと反発するジェイクであったが、いじめや校内暴力はあたりまえ。下手に叱れば体罰になると、生徒達の顔色を窺い何も言えない教師達の情けない姿に、遂にジェイクの怒りが爆発する。


 魔族との戦争を知らずに育ったゆとり世代の生徒達。
 その腐った性根をおっさんが叩き直してやる!


「これは体罰じゃない! 教育的指導だっ!」

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ジャンル

ファンタジー

作家

あぼのん

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最終更新日

2021年06月19日 19時46分

掲載日

2021年02月07日 10時05分

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