『もしよかったら、これをどうぞ……』

朝、学校に来ると、俺の机の中にはいろんなものが入れられていることもある。
誰がくれたのかは分からない。最初は一言のメッセージからだった。だけど、いつしかクッキーが用意されていたし、弁当まで用意されていることになっていた。
そのことに、幼馴染も対抗してきて、俺の机の中に弁当を入れてくれた……らしい。本人は否定をして「わ、私じゃない!」と顔を反らしてしまう。

そんな春のこと。
俺は引越しをすることになった。
今まで隣の家のよしみで仲が良かった幼馴染と少し離れ、五月から一人暮らしをすることになる。
その引越し先の隣の家に住んでいたのは、同じクラスの大人しめな子で、その子からは贈り物と同じ香りがしたりもしてーー。

これは、そんな三角関係の話。
昔からそばにいた女の子と、新しくそばにいるようになった物静かな美少女が、互いに口ベタながらもアピールしあい、どこかもう一歩踏み出せない話。

文字数

29,945

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最終更新日

2021年04月12日 17時07分

掲載日

2021年04月08日 12時26分

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