一輪の花が咲いている。

その淡い瑠璃色の花は、ただただ、
ふんわりと優雅に咲き誇って眺めていた。

ひとり、ひとりの、人生を、ただただ、
優雅に軽やかに眺めていた。

見返りを求めずに燦々と光輝く太陽に
照らされて、より一層、輝きを増し、
哀しむ者たちに花びらを降らせ続けた。

花びらが散りゆく儚さ、また蕾として
生まれ変わるその神秘的な瑠璃色の花。

『瑠璃色の君』と密かに呼ばれている
彼女は、今日もまた、ふんわりと人々の
人生をただただ眺めていた。

彼女、瑠花(ルカ)は、『安和崎書店』の
バイト店員のひとり。まだ、新人。

麗しい見目を持つ安和崎兄弟との出会いで、
世界は一変したのだが、持ち前ののんびりと
した気質ゆえに、穏やかな日常を送っている。

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文字数

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最終更新日

2021年07月10日 16時08分

掲載日

2021年07月08日 23時41分

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