とある小さな宿での夜ふけ。
吟遊詩人の青年の泊まる部屋に、幼い少女が訪ねてきた。
少女の名はミモザ。この宿を営む夫婦の娘だ。「寝つけないから何か歌って」とねだるミモザに、青年は「この時間に歌っては他のお客の迷惑なので」と一冊の本を手渡した。
その本には、青年が異世界までも渡り歩いて集めた話が、いくつも詰まっているという。
それは例えばこういう話だ。
ある青年の語る、青年自身が「幽霊の少女」と交わすやりとり。
心外ながら「ハーレムの主」になってしまった、黒い竜の化身の告白。
吟遊詩人本人の歌にかける想い、それゆえに犯しかけた罪……。
時おり吟遊詩人と言葉を交わしつつ、本を読み進めていくミモザ。ミモザを見つめる吟遊詩人の瞳には、熱い感情が秘められていて……。
やがて明らかになる、ミモザと吟遊詩人の関係。
徹夜で本を読み終えたミモザは、ある「お願い」を口にする――。

ほのぼの、しみじみ、コメディ風味、ホラー、残酷童話風……。
さまざまな掌編をつなぎ合わせて、長編サイズに仕立てました。よろしければ「すきまの時間」に、お茶など片手にご賞味を……。

リンク切れ申請
(※掲載サイトで削除されている場合こちらから申請ください。)

文字数

129,775

評価pt

14

最終更新日

2021年08月10日 13時11分

掲載日

2021年07月27日 19時41分

この作家の更新小説